【チ。ー地球の運動についてー】漫画レビュー「異端の真理に命を懸けた者たち」【海外の反応】

2024-10-21
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via:+
https://www.comicsbeat.com/manga-review-orb-is-uneven-but-undeniably-compelling-history/


アニメ「チ。」の海外の反応について
・第3話で中断します(更新は未定)
→動画のコンテンツとして再利用されているため
・第4話以降はyoutube投稿
→当アカウントは@fromover_ss
(@fromover_ss以外は記事の転載を認めていません)
※以下、ネタバレ部分もあるので避けたい人は注意
  1. ななしのフロムさん
    (2巻までのレビュー)
    8

    Manga界に新たな衝撃が走った
    魚豊による話題作『チ。―地球の運動について―』
    君は既に体験したか?

    冒頭から読者を容赦なく掴む、拷問器具"苦悩の梨"の描写
    中世の異端審問の残酷さをまざまざと見せつけ覚悟が必要かと身構えるも読み進めると…あら不思議
    天動説vs地動説という壮大なテーマに知的好奇心が刺激されまくる

    若き神学生ラファウと異端の天文学者フベルトの出会い
    これは運命か、必然か
    師弟関係と呼ぶにはあまりに儚く、しかし互いの魂を揺さぶる邂逅は読者の胸にも熱い何かを灯す
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    ©魚豊/小学館/チ。

    異端審問官ノヴァクの圧倒的な存在感
    冷酷非情でありながらどこかカリスマ性すら漂わせる悪役っぷりは憎みきれない魅力がある
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    ©魚豊/小学館/チ。

    全体的な評価は高いがキャラの絵は硬く表情に乏しい
    背景もシンプルでほとんどが会話劇だから『乙嫁語り』や『ヴィンランド・サガ』のような細かな描写は期待できない

    コマ割りも不規則
    迫力ある大ゴマと退屈なコマの落差が激しい
    例えば宗教戦士オクジーの見る「空一面の眼球」のシーンは圧巻だがその合間の展開はやや単調だ
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    ©魚豊/小学館/チ。

    物語の中心となるのは科学vs信仰という普遍的なテーマ
    真理を追い求める人間の情熱、そしてそれを阻む権力
    現代社会にも通じるこの構図は我々に深く考えさせるものがある
    教育的側面も持ち合わせ科学原理を分かりやすく解説するシーンも
    しかし決して堅苦しくはない
    エンタメ性も抜群だ

    作者の魚豊は24歳で手塚治虫文化賞を受賞
    この作品は22歳のときに描き始めたという
    『進撃の巨人』の初期のように権威への反骨精神が感じられる

    確かに女性キャラの不在や歴史考証の甘さなど気になる点もある
    だがこの熱量と勢いは本物だ
    アメリカで本が禁止されたり宗教的な保守主義が勢いを増してる現状を考えると『チ。』のテーマは今だからこそ刺さる
  2. ななしのフロムさん
    (2巻までのレビュー)
    読んだらヤバかった
    コペルニクスの人生をモチーフにしてんじゃないか

    中世の欧州でヘリオセントリック理論が教会とガチバトルする展開がアツすぎる
    舞台は国名不明のポーランドっぽい国で登場人物の名前もポーリッシュ

    爪剥ぎや火炙りといったグロテスクシーンも散りばめられているが驚くほどさらっと描かれている
    これぞプロの技だろう

    物語は異端審問官ノヴァクを軸に展開
    普段は娘の話するいいお父さん風なのに拷問になると人が変わる怖さ
    あのギャップがリアルでぞっとする

    作中で「C—」とか「J—」って伏字になってるけど
    どう考えてもキリスト教とユダヤ教だよね?
    中世が舞台なんだから別に伏せる必要ないと思うんだけど
    謎の配慮?

    絵のクオリティはぶっちゃけ微妙
    白い背景に顔だけ浮いてるコマ多くてちょっと残念
    でもストーリーが濃厚すぎて段々と気にならなくなる

    タイトルの「チ。」も意味深
    地球のチなのか地動説のチなのかはたまた…って考えさせられる
    作者の遊び心満載でニヤリ

    ルネサンス好きも歴史好きも大満足の一本
    決闘代行者と天文学の研究が組み合わさるとかキャラ設定もぶっ飛んでて面白いしね
  3. ななしのフロムさん
    読ませる歴史漫画
    15世紀ポーランドが舞台だけど単なる過去の話じゃない
    情報統制と真実追求っていう普遍的テーマがビシバシ刺さる
    物語は地動説をめぐる冒険だ
    主人公は誰か?
    理論そのものさ

    キャラの動機が面白い
    金目当てあり好奇心あり反骨精神あり
    でも根っこは同じ
    真実への渇望だ
    このへんの描写がうまくて感動必至

    異端審問官ノヴァクさんも信念の人なのよ
    最初は完全に悪役なんだけど話が進むにつれて背景とか葛藤が描かれて最後は…

    台詞多めだけど読みやすい
    教会の教え、数学、観測記録、哲学論争...難しそう?
    安心してくれ
    素人キャラを絶妙に配置してるから読者の自己投影が捗る

    正直絵は平凡
    でもコマ割りが面白くて長文台詞もサクサク読める
    感動シーンはちゃんと刺さる

    「チ。」は人類の真理探究心を描いた普遍的な物語
    どんな層でも楽しめると思う
  4. ななしのフロムさん
    異端審問の嵐が吹き荒れる中、主人公たちは真理を追い求める
    まるでガリレオの再来
    いや、それ以上か
    だって彼らは命を懸けて地球の運動について考えているんだ

    残念なのは絵のクオリティ
    感動シーンの迫力が台無しになってるとこもある
    例えばクライマックスで日の出を見つめるシーンあるんだけど
    なんかワンパンマンのオリキャラみたいになっててコーヒー吹いた

    しかし内容は驚くほど濃い
    地動説を信じる者たちが異端審問に怯えながら真理を追究する姿はまさに知的冒険ロマン
    知識の渇望、信仰の葛藤、自由への希求
    哲学的なテーマがこれでもかと詰め込まれてる
    まるでプラトンの「国家」を読んでるような(言い過ぎか?)

    ヨレンタの人生もっと詳しく描いてほしかったな
    スピンオフ希望
    4-yorenta
  5. ななしのフロムさん
    人類の目的を問う壮大な物語
    地動説をめぐる闘いを通じて描かれる本作は複数の主人公たちの人生を丹念に追う
    各キャラクターが抱える個人的な葛藤と共に様々なテーマが織り込まれていく

    登場人物は物語の中で延々と思想を語り合う
    講義のような長広舌に思えるかもしれないが不思議と作品の雰囲気にマッチしている

    本作最大の魅力は崇高な目的のために捧げられた人間の生き様を描く点にある
    名もなき労働者の犠牲の上に人類の偉業は成り立っているのだ

    脇役の犠牲はさらっと流されがちだが「チ。」はそこに正面から向き合う
    キャラクターが経験する抑圧や苦悩を容赦なく描きつつも最終的には地動説の勝利という希望を示す
    どんなに小さな努力も無駄にはならないというメッセージは読者に安堵をもたらすはず

    象徴的に見れば地球が宇宙の中心ではないと証明する闘いは利己的な個人主義の否定を表しているのではないか
    太陽は我々の存在など意に介さず黙々と運行を続ける
    偉大な思想もまたその提唱者の生涯をはるかに超えて存続する

    コペルニクスのような「偉人」も無数の無名の人々の積み重ねの上に立っている
    彼らの人生は宇宙の他の全てと同じく時の流れの中に忘れ去られていく運命にある

    「チ。」を読み終えた後はきっと夜空を見上げたくなるだろう
    そして思うのだ
    「俺たちも宇宙の一部なんだ」と
    ああ、でもそんなことを真顔で言ったら中二病と笑われそうだ
  6. ななしのフロムさん
    「チ。―地球の運動について―」は知的宝石と言っても過言ではない
    シンプルな作画に惑わされてはいけない
    その奥には驚くほど深遠な物語が潜んでいる

    まず目を引くのは大胆不敵なストーリー展開
    主人公と思わせておいてあっさり退場させるという荒技を何度も繰り返す
    読者の予想を裏切り続けるその手法は斬新この上ない

    作画は確かに簡素
    しかしキャラクターの個性は顔つきだけで十分に表現されている
    むしろこのミニマルなスタイルが物語の本質を際立たせる効果を生んでいるとも言えるだろう
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    本作の見どころはやはり壮大な物語にある
    個人の野心から始まりやがて大義のために命を捧げる登場人物たち
    その姿を通じて人類の知的進化の過程を目の当たりにする体験は圧巻だ

    さらに興味深いのは主役級の顔ぶれ
    知識人はもちろん、テロリストや傭兵、果てはジプシーまでもが歴史を動かす
    まさに「巨人の肩の上に立つ」という格言を体現するかのような展開に思わず唸らされる

    キャラクター萌えを求める紳士の皆様には物足りないかもしれない
    だがその代わりリアルな人間ドラマが待っている
    特にオクジーの成長は見事の一言
    金のために動いていた傭兵が宇宙の真理に目覚めていく過程は胸を打つ

    サイドストーリーも充実している
    シュミット隊長の秘本探索はインディ・ジョーンズのような冒険譚
    またドゥラカが「金こそ正義」から「知識こそ力」へと価値観を変えていく様は実に説得力がある
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    そして最後を飾るのがコペルニクス先生
    ここまでの伏線が見事に回収される瞬間は鳥肌モノ

    本作は歴史マニアにも漫画ファンにも等しく訴求力を持つ
    哲学的な台詞の数々に知的興奮を覚えつつ予想外の展開に心躍らせる
    最後の一ページまで目が離せない
    そんな稀有な作品なのである

自分とか、ないから。 教養としての東洋哲学
しんめいP
サンクチュアリ出版
2024-04-23

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