ささやくように恋を唄う　第10話　『あの日の記憶、あの日の想い』　感想

なかなか重たい展開がきてしまった感じですね
ローレライを結成したのは、志帆先輩にとって、
見返したい「友人」のためだったわけですね。
亡くなっても、彼女が憧れた音楽を意地でも続けたい、
プライドの高い先輩としてはそんな挫折を跳ね返そうとする強い意志があったのかなと思います

志帆先輩も世渡り上手な性格であったなら(それこそひまりちゃんのような)、
こんなこじれることもなかったのかなと今になっては思います
でも、そう簡単に彼女はプライドを捨てることはできないでしょうし、
いろいろ真っすぐすぎる、視野の狭いところが裏目に出てしまったのでしょう。




そして追い打ちになってしまったのが、
亜季ちゃんとの関係

友人の死を振り払える存在になれたのが亜季ちゃんだったのですが、
彼女は依先輩に夢中
自分は土俵に立つことすらできなかった
初恋が夢破れて、彼女はひたすらに音楽に打ち込むことで、
嫉妬や挫折の感情を「忘れよう」としているのかもしれません

勝負に勝ってその辺を清算したいのかもですね

ともすればこうした感情は「めんどくさい」と処理されがちなところではありますが、
これが志帆先輩の青春模様を青々しく描いているようでもあり、
私はとてもありのように感じますね

そんな「ささ恋」もしばらくお休み・・・・
素材や設定については個人的に春アニメの中でも上位に行くポテンシャルを秘めていたはずなんだが・・・、
いかんせんそれに答えうる作画と制作体制が整っていなかったのが残念
こういう作品こそ、個人的には丁寧に仕上げて欲しかったですよ・・・。