バーテンダー神のグラス　第12話　『心のメニュー』　感想

最終話にやってきたお客はスランプ気味の小説家
しかも自殺すら考えているという
佐々倉からすれば、救えなかったお客を彷彿とさせる存在で、
否応なしに自身の過去と向き合わなければならないようです。

しかし、様々なお客とのふれあい、師匠の教えを踏まえた一杯が、
相手の「生きる希望」を与えたというのが佐々倉の成長と呪縛からの解放を感じさせる、
実に気持ちのいい話でありました。

自分の壁を壊す、
そういう意図が込められたカクテルというのが興味深いですね。



おじいちゃん、冒頭で倒れたと言われましたが、
佐々倉とキャッチボールとかめっちゃ元気ですｗ

このやり取りを見て私はてっきり、
ホテルのラウンジバーのカウンターだけでなく、
美和さんもお願いされそうな勢いに感じてしまいましたｗ
いやね、何だかんだで美和さん的にも佐々倉は恩人みたいな存在ですからね

そして会長令嬢だったことは周囲には秘密にしていた模様
まあ、さすがにそれが発覚したら仕事しづらいよね、美和さんｗ




というわけで晴れて佐々倉がカウンターバーを担当することになりました
佐々倉のいう「思い出」というのがなかな深い
これまでの客と培った思い出があるからこそ、
バーテンダーの仕事にやりがいがあるのかなと感じます
こだわりの一杯から織りなす人間模様とその思い出。
そしてそれに影響される人々の思いが、
バーという大人の空間の中で丁寧に描かれていたのが本当に素晴らしい内容だったと感じます

大作という作品ではありませんが、
私はこういう隠れた名作になりそうなアニメが好きですね。