先輩はおとこのこ　第9話　『クリスマス』　感想

咲ちゃんが気持ちを吐露する場面
これが秀逸でした
普段明るく振る舞う彼女だからこそ、
愛情に飢えている様を泣き顔とともにうまく表現しています
これまでの積み重ねから察していたのですが、
この子は八方美人を演じることによって、周囲とうまく付き合うことで、自身の理解者や特別になりえる存在を探していたと思います。
恋に恋する言動が見られる彼女ですが、
同時にその境遇故に「孤独」を感じていたことは間違いありません

まことくんと出会った時、
彼女の流す涙に、彼は心を突き動かされたでしょう。
彼女の支えになりたい。そんな気持ちになったのではないかと思いますね。

今回はそんな咲ちゃんの切ない気持ちを色濃く描いており、
なかなか魅力的なドラマでした
そしてそれと同時に描かれる悲しいすれ違い。
竜二の身を引く気持ちが見ていて切なかったです




結局まことくんは竜二と離れることが怖かったのかなと思いました
だからそれは恋ではなく、
友情の延長線上だったのかな。
だから、男性との恋愛についても本人は耐性がなかったのかなと。

そんなまことくんはまだ「恋愛とは何なのか」を分かっていないのかもしれない。
個人的に思うのは咲ちゃんもまことくんも親からの愛情については健全な形で受けることが出来なかったのかもしれませんね・・・
だから恋愛というものについて分かっていないというのもありますね。

そんなまことくんの本質を察した竜二の別れの言葉

「ありがとう」

これが本当に切ない
察しのいい竜二の別れが見ていてつらい物がありました
本当に竜二はいい奴だ

まことくんもこれで恋愛の痛みを知ることで成長してほしいところでありますな