ATRI 第9話　『深淵に満ちる足』　感想

本当は夏生がアトリの本質に気づいて彼女を取り戻すという熱い展開なんでしょう。
しかし、肝心のファクトリーの研究員がショボイ悪役として描かれているので締まらない形になりました。

アトリが危険なロボットである、
所詮は感情のないヒューマノイドであるという代弁者であるのなら、もっと理詰めで彼女の危険性を訴える存在であるべきなんですが、蓋を開けてみればただの暴力に依存したDQN野郎でしたので、見ていて芝居が安くなってしまった印象ですね。

しかも根本的な話なんですが、義手を装着してハンデがある人がそう簡単にアトリを吹っ飛ばせるんですかね？
疑問に感じました。
そういう意味でも本作の場合、胡散臭さが先行した感じですね。

ターニングポイントとして演出したかったのでしょうが、物語の粗が多かったです。
ファクトリーの人間についてはキャラ付けを失敗した感じがしましたね。