推しの子　第19話　『トリガー』　感想

有馬かなの演技を引き出せるのは他でもないアクアだった

「あんたの推しの子になってやる」
と以前言ってくれたように、自身を理解してくれているアクアに背中を押されたら、
もう有馬は止まらないのが見て取れる生き生きしたものでした

有馬は天才故に使い捨てにされると自覚したあたりから、
「どう生き残ることができるか」を模索していました
それは自身に期待している親に対して、崩壊していく家庭環境を取り戻すために、
有馬はとにかく相手に合わせる演技をしてまでも、
芸能界にも、家族にも「存在証明」するために培ってきたスキルであると言えましょう

しかし、それは「天才子役・有馬かな」の魅力を下げるものでありました
そしてアクアやあかねはそれを理解しているからこそ、何としてもそれを引き出したかったと言えるでしょうね。



そんな有馬の魅力を改めて感じて、
あかねの気持ちはもはや有馬かな限界オタクそのものでしたｗ

あかねよ、

やっぱり有馬が大好きなんじゃないかｗｗｗ

これはある意味それまでの積み重ねもあって痛快かつ面白い描写でありましたｗ




それにしても、アクアはトラウマを克服するための回答が、
演技を好きにならないこと
これはアクアの捨て身のやり方と言えますし、
アイの死への復讐を他の役者たちを踏み台にしているものであるので、
何とも悲しく、そして皮肉さを込めたものである印象を受けましたね


他の役者と別ベクトルの演技でしかできない彼に幸せがくるかどうか、
なかなか厳しいものがありますね。